【討論】高齢者の地方移住について是か非か(1/4ページ) - 産経ニュース

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高齢者の地方移住について是か非か

【討論】高齢者の地方移住について是か非か
【討論】高齢者の地方移住について是か非か
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 政府は地方創生の目玉として、健康時から介護が必要となるまで継続的にケアする「日本版CCRC」と呼ばれるコミュニティー構想(生涯活躍のまち)に力を入れている。構想では高齢者の地方移住が盛り込まれ、自治体からは新たな雇用や高齢者の生きがいにつながると期待される一方、医療費など負担を押し付けられる-との声もある。構想を提唱した三菱総合研究所プラチナ社会研究センターの松田智生主席研究員と、東京都立川市の清水庄平市長に聞いた。(森口忠)

生きがい持てる地域に 三菱総研主席研究員・松田智生氏

 -高齢者の地方移住が盛り込まれた日本版CCRC構想の特徴は何か

 「CCRCは活動的なシニアが健康時から介護時まで安心して暮らせるコミュニティーで米国では約2千カ所、約70万人が暮らし、3兆円規模の市場を生んでいる。政府では地方創生戦略と東京の一極集中を解消する方策として、米国の受け売りではなく日本の社会特性に合わせた日本版の実現へ向けて検討している」

 -高齢者が縁のない土地へ暮らすことへの不安は大きい

 「私たちが提唱した構想は地方移住ありきではない。また要介護者の地方移住でもない。自宅での継続居住や近隣での移住、同じ県内での住み替えの4パターンの中の選択肢の一つ。高齢者が元気なうちに移住し、若者や子育て世代など多世代が輝く街づくりがねらい。健康寿命を延ばして社会保障の抑制につなげるのは対処政策でなく予防政策だ」