女性に「理解のある」自分に酔う?
さまざまな問題社員(上司、同僚)がいる中、存在感たっぷりだったのが、総務担当役員の権堂進(風間杜夫)。紳士風な物腰や言動で人気もあり、次期社長は確実といわれている人物で、女性活用路線を次々と打ち出す。ことあるごとに「輝く女性」を持ち出し、「女性に理解のある会社(自分?)」「女性を輝かせる会社(自分?)」をアピールするが、腹に一物も二物もあるようなしたたかさがにじみ出ていた。
最終回で、権堂は新設の「女性登用推進部」の部長に総務課長の大沢百合子(稲森いずみ)を抜擢する。自分が女だから抜擢されたと考えた大沢は「これは男性へのセクハラだ」と反論するも、権堂に巧みに言い含められる。大沢が去った後、「女だから抜擢したんだよ」とつぶやく権堂。
「輝く女性」連呼の最終回 どこかで聞いたようなフレーズ…
その後二転三転して、クライマックス。役員会で権堂が「女性を輝かせるために」と熱弁を振るう中、「女は輝くために仕事をしているんじゃありません!」と大沢。それを受けて吉井は「『女を輝かす』って言葉は上から目線」「平等に考えているなら『輝いている』なんて言葉は使わない。男は自分の手柄のために女を輝かせたいのだ」…と言いたい放題。
とにかく、やたら「輝く女性」が連呼された最終回。これに反応したネットユーザーは「結局、(女性が輝く社会を推進している)安倍政権批判のドラマなのか?」や「どうしても、権堂が安倍首相に見える」という声が上がる。同時に、「ずっと『輝く女性』という言葉に違和感を持っていた」「女性が輝く社会 上から目線で変な表現。私は女性だけどちっともうれしくない」という声も見られた。