プロ野球阪神タイガースの中村勝広(なかむら・かつひろ)ゼネラルマネジャー(GM)が23日、滞在中だった東京都内のホテルで死去した。66歳。千葉県出身。球団発表によると死因は急性心不全。
球団によると、中村GMは22日に東京ドームで行われた巨人-阪神戦を観戦。その後、同ホテルに宿泊したが、23日正午前に球団関係者との待ち合わせ時間に現れなかったため、ホテル従業員らが客室に入ったところ、ベッドで倒れている中村GMを発見した。通報を受けた救急隊が到着したときには心肺停止状態で、全身が硬直していたという。
千葉県立成東高から早稲田大学を経て昭和46年のドラフト2位で阪神に入団。堅実な守備の二塁手として活躍した。57年の現役引退後は阪神の2軍監督を務め、その後は解説者に。平成2年に阪神の監督に就任すると、新庄剛志や亀山努らを抜擢(ばってき)してフィーバーを巻き起こし、4年には2位に躍進。7年に監督を退任した後はオリックスのGM、監督などを務め、24年から阪神のGM。米大リーグでプレーしていた西岡剛や福留孝介らを獲得するなど、チームの補強に尽力した。