中国トンデモ事件簿

プラスチック米に続いて登場したのは?環境には優しいけれど…

 偽粉ミルクや下水から集めた油を再生した下水油など、偽食品は枚挙にいとまがない中国だが、広東省汕頭市の地元メディアがこのほど、日常的に食卓に上る食材のニセモノ見つかったと報じた。ただ、にわかには信じがたいニュースだとして、報道に懐疑的な見方を示すネットユーザーも少なくない。

 汕頭市のメディア、大華網の9月3日付の報道によると、市内に住む蔡さん(女性)は今年初め、朝市の屋台で米一袋を購入した。

 店主の主いわく、「親類が田舎で育てたもので、土、水から肥料に至るまで完全無農薬で、環境に大変優しい米です」。

 普段から食べ物に気をつけている蔡さんは、気に入り、以来、その米をしょっちゅう買って食べるようになった。毎回の購入量は10キロだった。

 ところが、最近になって米に問題があることに気づいた。

 ある日、蔡さんが家族と食事中、硬い米を噛んだので、口から出してみると、通常の楕円(だえん)形の米とは違う、両端が平べったい円錐(えんすい)形の米だった。

 そこで米びつを調べると、見つかったのは、紙を丸めてつくった数十粒の偽米。証拠として、偽米粒と、材料である丸める前の幅5ミリ程度の細長い帯状の紙の写真もネット上に掲載された。

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