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10月に行われるドラフトの注目株、慶大の谷田成吾外野手(神奈川・慶応高)が、9月12日に開幕した秋季リーグで絶好のスタートを切った。開幕カードとなった立大との3試合で、3戦連続本塁打を含む12打数5安打9打点の大活躍。パワフルな打撃に加えて端正な顔立ちも魅力のスター候補は、最後のアピール機で鮮烈なインパクトを残し憧れのステージへ殴り込む。
イケメンの表情は緩みっぱなしだった。9月12日の1回戦で1点を追う九回無死一、二塁で右翼席へ起死回生の逆転サヨナラ本塁打。勢いは止まらず、13日の2回戦では1-0の三回1死一、二塁で再び右翼席に運び、14日の3回戦では2-2の八回1死一塁で左翼ポール際に決勝の本塁打を放って勝ち点獲得の原動力となった。
今秋第1号を「完璧でした」、第2号を「打った瞬間に入ると思った」と振り返ったスラッガー。2回戦を落とした際は「(本塁打が)序盤のいいところで出たのはよかったけど…」と残念そうだったが、「何としても勝ち点を取りたい」と臨んだ3回戦で値千金の第3号を放ってみせた。
高校時代から長打力に定評があり、今秋の3本を加えたリーグ戦の通算本塁打数は歴代15位タイの13本となった。背番号は慶大出身で巨人で長くプレーする高橋由伸と同じ「24」。リーグ通算最多本塁打記録の23本塁打を放った先輩を彷彿とさせることから、ヨシノブ2世の異名を取る。