鉄道ファン必見

いつ見てもピッカピカ なぜ阪急電車は「美しすぎる」? 伝統の色「阪急マルーン」の背後に浮かぶ〝ブランド〟

 阪急電鉄によると、同社には約20×10センチの「基準板」と呼ばれる色見本があり、車両を塗り替える際は、この色見本と同じになるようにしている。基準板の色合いも塗料の劣化や経年変化で変わる可能性があるため、2年に一度更新するという力の入れようだ。

 いつ見てもピッカピカ。そのこだわりは洗車の頻度にも表れている。車体の洗浄は5日に1回。雨が降るなどして汚れた場合はその都度洗車して、きれいにしている。

 輝きを放っているのは車両だけではない。梅田駅のホーム床は高濃度の樹脂ワックスを塗っている。独自の「歩行基準値」を定め、滑りにくく、引っかかりにくい状態を保っているといい、床は毎月1回、ワックスをかけている。

 車両もホームも一点の曇りもない阪急。鉄道史に詳しい作家の小牟田哲彦氏は「阪急マルーンは重厚感のある落ち着いた色合いで、美しい電車自体が阪急の企業イメージを体現している。車両や駅をきれいに保つことで企業価値を高め、阪急の高級なブランドイメージを守っている」と指摘している。

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