主将でニュージーランド(NZ)出身のリーチ・マイケル(東芝)やトンガ出身のホラニ龍コリニアシ(パナソニック)の来日は高校時代。ラグビー選手としては日本育ちといってよく、日本国籍も取得している。
他の8選手はラグビーがなければ日本との縁はなかったかもしれない。それでも全員が国内のトップリーグ(TL)でプレーし、トンガ出身のアマナキ・レレイ・マフィ(NTTコム)は母国の代表入りを断って日本代表を選んでいる。
NZ出身で帝京大卒のツイ・ヘンドリック(サントリー)は日本国籍を取得し、「大学から日本に来てラグビー以外でも育ててもらった。日本のためにプレーできてうれしいし、恩返しのためにも試合で100%体を張る」と宣言。外国出身でも日本代表にかける思いは何ら変わらない。
日本代表にとって不可欠な戦力でもある。W杯前の国内最終戦となった8月29日のウルグアイ代表戦には8選手が出場して40-0の完勝に貢献。W杯前では最後のテストマッチとなった9月5日のジョージア代表戦にも8選手が出場した。
外国出身選手の起用について問われることも多いジョーンズHCは「(ヤマハ発動機監督の)清宮(克幸)がHCで全選手が日本人なのが理想かもしれないが、実現にはかなりの努力が必要だ。私の仕事は国際レベルで戦える選手の中から代表を選んでコーチすること。国際レベルの日本人選手を育てるのはTLや大学の仕事だ」と話している。