浪速風

どっちが民意?

朝日新聞の論説主幹がこう書いていた。「安保関連法案は、日本という国の根本を変えようとするものである。だからこそたくさんの人が声を政治に届けようとした。だが、党派別の議席数はこの問題が争点にならなかった選挙であらかじめ決まっていて結論が動かない」(17日付朝刊)

▶おやっ、昨年12月の衆院選をお忘れか? 自民党は「(集団的自衛権行使容認の)閣議決定に基づき、平時から切れ目のない対応を可能とする安全保障法制を速やかに整備します」と政権公約に掲げた。対して民主党のマニフェストは「閣議決定は立憲主義に反するため撤回を求めます」だった。

▶確かに最大の争点は経済政策のアベノミクスだったが、安保法制が「争点にならなかった選挙」ではない。結果は自民党の圧勝だった。あれは民意ではなく、国会前のデモこそが民意と言うのか。選挙で選ばれた国民の代表が議論し、多数決で決めるのが議会制民主主義だと習ったのだが。