魔よけの石碑「石敢當」出土 江戸時代前半、島根・大田 琉球との交易裏付けか

 江戸時代前半のものとみられる魔よけの石碑「石敢當(いしがんとう)」が島根県大田市温泉津町で出土し、市教委が発表した。沖縄県や九州南部で多く見られ、山陰地方では初の出土という。市教委は「石見銀山の積み出し港として栄えた温泉津が、琉球などと広範囲に交易していたことを裏付ける史料で貴重だ」としている。

 石敢當は高さ50センチ、幅、奥行きがいずれも20センチ余り。江戸時代からある港近くの温泉街につながる市道で、上下水道工事に伴う発掘調査で見つかった。石見銀山課が石碑の表面に「石敢當」などと文字が刻まれているのを確認した。出土状況などから、江戸時代前半に設置されたとみている。

 同課などによると、道路の三差路などに石敢當を置く風習は中国で始まり、琉球や東南アジアに伝わったとされる。沖縄県や九州・鹿児島県では多く残っているという。

 今回の発掘調査では、中国や朝鮮半島、ベトナムなどの陶磁器類も出土した。

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