北朝鮮拉致

曽我ひとみさんが語るいまだ帰らぬ母への思い(下) 満たされない心の理由 「たった一人の最愛の母がいないから」

 講演の終了後には、帰国してからの思いや北朝鮮での生活について曽我さんへの質疑応答が行われた。

 --帰国されてから間もなく13年になりますが、この13年間を振り返られていろいろあったと思いますが

 「この13年間、うれしいこと、悲しいこと、辛いこと、たくさんありました。でも一番幸せだなと思うことは、ふるさと日本に帰ってくることができたということです。これもここにお集まりの皆さま方をはじめ、国民の皆さま方のおかげだと心から感謝をしております」

 --特にうれしかったことをおっしゃって頂いたが、逆に悲しかったこと、辛かったことは何でしょうか

 「一番悲しかったことは、世界で一人しかいない、私の大好きな、大好きな母が佐渡にいないということです。でもこれから母を救出するため、未熟ですが、努力をして皆さま方と一緒に全員が帰国できる日、そのお祭りの日を心待ちにして、私のできる限りのことをこれからもしていきたいと思っています」

 --この13年間の間に、ご家族も佐渡で一緒に生活されているが、ご家族は佐渡での生活にはすっかり慣れたのでしょうか

 「だいぶ慣れてきています。子供たちはみんな若いということで、日本語のほうも覚えてそれぞれの職場で頑張っています。夫のほうですが、年齢もあるということで、なかなか日本語がマスターできなくて困ったところもあるのですが、家族が一緒に暮らせるという幸せの中で、本人も一生懸命頑張っているので、これからも支えながら暮らしていきたいと思っています」

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