北朝鮮拉致

曽我ひとみさんが語るいまだ帰らぬ母への思い(下) 満たされない心の理由 「たった一人の最愛の母がいないから」

 感激の涙と、悲しみの涙が入り交じり、ヘギョンちゃんにかける言葉をなくしてしまったのです。その後、彼女を小さいころから知っている蓮池夫婦(薫さん、祐木子さん)が彼女と面会している様子を見ました。蓮池夫婦はとても懐かしそうに彼女のほほをなでていました。

 結局、その場ではめぐみさんの現状がどうなっているかを確かめることはできませんでした。その後いろいろな手続きを行い、家族に見送られて私は飛行機に乗り込みました。

多くのマスコミに当惑

 約2時間後、羽田空港に着きました。窓から外の様子を見たら、なんだかものすごく大勢の人がいました。そのときまで、それぞれの家族が迎えに来て、家族とともに普通に家に帰るものだと思っていましたら、それがタラップを降りてくるときから、家族に交じり知らない人がたくさんいるのです。

 ましてやマスコミの人たちも大勢いました。日本でこれほど大きなニュースになっているのか。自分の想像をはるかに超える盛り上がりです。私たちの行動はつぶさにニュースとなり、新聞、テレビ、雑誌などいろいろなマスコミに取り上げられたのです。私たちの動きがすぐニュースになり、行くところ行くところマスコミがいる。

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