鬼怒川堤防決壊

陸自隊員が明かす救出劇 胸まで水につかり不眠不休で活動

 「『この状況をわれわれが記憶に残さなくてはいけない。次代に引き継がなくてはいけない』と言いながら必死に変わり果てた町の姿を写真に撮っていた」。伊藤大輔2等陸曹はボートを押しながら見上げた30代ぐらいの男性の救助者の姿が忘れられないという。

 同隊はこれまでに160人を救出。東日本大震災でも活動したという岡田2尉は「確かに被害は相対的に小さいかもしれないが、住民の方々の心境を考えると思うことは多い」と沈痛な表情を浮かべた。

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