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豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大規模な水害に見舞われた茨城県常総市で救助活動に当たっている陸上自衛隊の隊員が11日、過酷な現場の様子を語った。
陸自第1施設団第101施設器材隊(同県古河市)の19人は、10日夜から渡河ボートで住宅や商業施設などに取り残された住民の救助を開始。水深が分からず、ボートに備え付けられたプロペラが地面にぶつかり壊れることを避けるため、隊員らは胸まで水につかりながらボートの両脇を押しながら、不眠不休で活動を続けた。
「寒暖差がなかったのがせめてもの救い。それでも救助された人たちの顔には疲労の色が濃かった」。小隊を率いる岡田幸司朗2等陸尉はそう振り返る。
11日朝には住民や従業員約100人が取り残されていたスーパーマーケット「アピタ石下店」からも数名を救出。