19万人に避難指示・勧告 床上浸水34棟、土砂崩れ30件 栃木

 7日の降り始めからの雨量が600ミリを超える地域もあった記録的な大雨で県内では、負傷者、住宅の浸水、土砂災害など大きな被害が出た。道路など交通網が寸断されていることもあり、市町によっては被害状況を全て把握していない状態だ。

 鹿沼市の土砂崩れでは、重傷者1人、行方不明者1人となっており、日光市板橋では10日午前、施設の男性職員(25)が雨水処理作業中に排水溝に吸い込まれ、救出されたが、意識不明。救出しようとした男性は軽傷。

 県危機管理課が同日午後5時までにまとめた被害状況では、避難指示・勧告が15市町で発令され、計7万6千世帯以上の約19万人が対象となった。

 床上浸水は日光市26棟など4市で計34棟。床下浸水は日光市32棟、宇都宮市30棟など12市町で計80棟以上。さらに増えるとみられる。ほかに鹿沼市で4棟が全壊、日光市で一部損壊が2棟。人家以外に宇都宮市で3棟が被害を受けた。

 土砂災害は、那須塩原市で土砂崩れが7件発生し、民家1棟が被害に遭うなど8市町で計30件起きた。ただ、鹿沼市では多数発生しており、通行止めになった東北自動車道下りでは、鹿沼インターチェンジ(IC)-栃木IC間で、倒木や土砂が車線をふさいだ。

 川は、宇都宮市の鶴田川やさくら市の荒川、大田原市の箒川で堤防が決壊。避難指示が出る氾濫危険情報は壬生町の姿川、小山市の思川、栃木市の永野川など7つで出た。氾濫警戒情報は、さくら市の荒川など3つ。氾濫注意情報が出たのは鹿沼市の黒川や小山市の思川など8つ。

 また、日光市川俣の熊野沢上流で孤立した作業員5人は10日早朝、救助された。けがはなかった。

会員限定記事会員サービス詳細