旅で知る〜東日本大震災4年半

(中)体験型ツアー

 福島大(福島市)の学生団体「スタ☆ふくプロジェクト」が主催した「いわき水産漁業ツアー」(1万6500円)。放射性物質の検査を行う魚市場の施設を見学し、魚介類の検出状況や自粛が続く漁業の現状などについて県水産試験場の担当者らから説明を受ける。

 漁師とのふれあい体験では、サービス精神旺盛な船長が、予定にはない漁船での港内一周をプレゼント。参加者らは「気持ちいい」などと歓声を上げ、その後、試験操業で水揚げされた海鮮のバーベキューで盛り上がった。

 同プロジェクト代表の福島大3年、羽賀さやかさん(20)は「温かく楽しい地元の漁師さんの人柄がいわきツアーの魅力」と笑顔で話す。

 観光の研究を行う日本交通公社(東京都千代田区)の客員研究員、緒川弘孝さんは「風評などで福島への観光をためらう人もいる。ツアーの参加者が被災地の現状や観光地としての魅力を口コミなどで伝えることで、徐々に正しい知識が広まることが期待される」と話している。