日本生命は、すでにフルタイムで働く契約社員1千人強について、勤続2年以上を対象に28年4月から、無期雇用化することを今年3月に決定した。今回の6千人と合わせて計7千人が無期雇用に切り替わると、国内生保としては最大規模の転換になり、内勤職員は正規も合わせて最大で計1万8千人が無期雇用の形態で働く。
また、今回の対象となる契約社員6千人のうち2千人は地方支店の勤務者で、地方の雇用安定化にもつながるといった側面もありそうだ。
契約社員の大規模な無期雇用化は、三菱東京UFJ銀行が今年4月から実施し、パートや嘱託などの契約社員1万1千人のうち、3年以上勤務する希望者を徐々に切り替えている。明治安田生命保険も4月に制度化し、約2500人のフルタイムの契約社員を29年4月から順次、転換していく計画を打ち出した。損害保険業界では三井住友海上火災保険が、今後5年間で1千人規模まで増やす計画で、今年7月に無期雇用の職種を新設する制度を作った。