角館のお祭りで樺細工店6代目が山車に挟まれ死亡

 9日午前0時50分ごろ、仙北市角館町下中町の市道で、けんか祭りとして知られる「角館祭りのやま行事」(通称・角館のお祭り)に参加していた同市角館町下新町、樺(かば)細工店社長、藤木浩一さん(52)が2台の山車(やま)に挟まれた。藤木さんは頭などを強く打ち、間もなく死亡した。

 角館のお祭りは国の重要無形民俗文化財で、夜から未明にかけて2台の山車が通行の優先権を主張して激しくぶつかり合う「やまぶっつけ」が見せ場。仙北署などによると、当時は長さ約6・5メートル、幅約2・8メートル、重さ5~6トンの山車同士をぶつけ合っていた。

 同署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、市などでつくる実行委員会の関係者や、双方の山車の当事者から事情を聴くなど状況を詳しく調べている。

 角館のお祭りは7~9日に行われ、やまぶっつけは8、9の両日の予定だったが、事故を受け、9日は自粛された。

 藤木さんは、江戸末期の嘉永4(1851)年創業の「藤木伝四郎商店」の6代目。山桜の樹皮を素材につくられる角館の伝統工芸、樺細工の販売を海外展開するなど、新進経営者として知られていた。

 仙北市の門脇光浩市長は「悲しくて残念な事故。原因を調べ、再発防止策を講じたい」と話した。

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