鯖江「善意の眼鏡」の震災支援に感謝こめ 福島の会社がミニコンサート

 東日本大震災の被災者に鯖江市の眼鏡枠メーカーから無償で提供された「善意の眼鏡」などに感謝を伝えようと、福島県いわき市にある内山眼鏡店の内山義弘社長(45)と、店長3人によるバンド「テンチョーズ」が9日、鯖江市役所を訪れ、ミニコンサートを行った。市民や市幹部らの手拍子を受けながらオリジナル曲を演奏し、眼鏡と震災が結んだ絆を強めた。

 内山社長は平成23年3月の震災で店舗や自身も被災したが、被災者が眼鏡やコンタクトレンズを失い不便を強いられていると考え、眼鏡の提供を思い立った。すぐに家族とともに鯖江市に入り、メーカーや県眼鏡協会などを回って眼鏡枠を譲り受けた。愛知県でのレンズの調達も決まり、同月下旬には避難所で眼鏡を調整しながら配った。

 コンサートで内山社長は「避難所の体育館には家を流され眼鏡を失った人がいた。眼鏡を受け取った子供に『うれしい』と言われたことが心に残っている」と振り返り、「いろんな人に助けられて営業ができるようになり、もっと多くの人を元気づけようとバンドを結成した。演奏でわたしたちの勇気を感じてください」と話した。

 続いてテンチョーズがオリジナル曲2曲を演奏。また、ひまわりを育てて種を福島に送る「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加した市立立待小の生徒が歌詞を寄せた復興支援ソング「ひまわり」を全員で合唱。市役所は大きな拍手で包まれた。