浪速風

長嶋さんがポカで逃したトリプルスリー

三拍子そろった選手の代表、長嶋茂雄さん(昭和45年撮影)
三拍子そろった選手の代表、長嶋茂雄さん(昭和45年撮影)

長嶋茂雄さんは巨人に入団した昭和33(1958)年、打率3割5厘、本塁打29本、打点92、盗塁37で本塁打王、打点王の2冠と新人王に輝いた。だが、球史に残るポカで大記録を逃している。9月19日の広島戦。打球はライナーで左中間スタンドに飛び込んだが、一塁ベースを踏み忘れてしまった。

▶「踏んだつもりだが、全力疾走していたので、はっきりとは言えない…」。冷静に見ていた広島の一塁手がアピールしてアウトになり、記録は投ゴロ。そう、これが幻の本塁打にならなければ、打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成していた。新人では初の快挙だったのだが。

▶プロ野球ではまだ8人しかいないが、ヤクルトの山田哲人内野手のトリプルスリーが確実だ。ソフトバンクの柳田悠岐外野手も可能性が高い。ともに打って、走って、守備もうまい。三拍子そろった選手が野球ファンをワクワクさせる。もちろんその代表は長嶋さんだった。