大阪市消防局が小児救急支援アプリを開発 スマホで緊急性を診断「救急車」「相談」「自己受診」の3段階で 

症状を選択することで緊急時を判断できる小児救急支援アプリ
症状を選択することで緊急時を判断できる小児救急支援アプリ

 子供のけがや病気などの緊急時に、救急車を呼ぶべきかどうかの参考となる「小児救急支援アプリ」を、大阪市消防局や大阪大、大阪市立大などの共同研究チームが開発した。アプリをスマートフォン(アンドロイド版)にダウンロードして症状を入力すれば緊急性を判断できる仕組みで、「救急の日」の9日から運用を始めた。

 アプリに表示される「嘔(おう)吐(と)・吐き気がある」「熱が続いている」などの症状を選択すると、診察の必要性が高い順に「緊急性がある症状」「相談した方がいい症状」「自己受診」の3段階で診断が出る。自己受診の場合も、GPS機能で現在地から近い順に大阪市内の医療機関を検索し、病院や診療所の名前や経路を表示する。ワンタッチで医療機関に連絡もできる。

 アプリの診断基準は総務省消防庁が平成26年に作成した救急受診ガイドなどに沿って決められた。緊急性を判断する際の参考としてもらうほか、重篤な症状を見逃さない狙いもある。

 市消防局によると、緊急時の判断に迷ったときに電話する「救急安心センターおおさか」の着信件数は22年の17万6061件から増加傾向にあり、26年は過去最多の25万2530件。4割が小児科系の相談や病院案内を求める内容だった。

 アプリの必要性について開発に携わった大阪大の嶋津岳士教授(救急医学)は「子供は自分で正確に症状を訴えることができないので、親も緊急性の判断が難しい」と説明。市消防局は「緊急性の高いケースで手遅れにならないよう、ぜひ活用してほしい」と呼びかけている。

 アプリのダウンロードはwww.119aed.jp。問い合わせは大阪市消防局救急課((電)06・4393・6626)。