高松・鵜羽神社境内遺跡から製塩用の「炉」見つかる 1〜7世紀の土器片も

 製塩用とみられる土器が数多く出土している高松市屋島西町の鵜羽(うのは)神社境内遺跡(弥生時代後期~飛鳥時代)から「炉」と思われる焼土が見つかった。壺(つぼ)に入れて蒸し焼きにする「焼き塩」の作業工程で使われたとみられ、調査・発掘した徳島文理大の大久保徹也教授(考古学)は「当時の製塩の技術を知る貴重な資料」としている。

 焼土は直径約60センチの楕円(だえん)形で、深さ約90センチの地層から見つかった。周囲には灰や土、草などを固めたがれきのようなものも出土しており、風よけとしてかまど状に炉の周りを囲んでいたとみられる。

 同遺跡からは、海水を煮詰めるために使われたと考えられる土器の破片も出土した。破片の特徴から土器は1世紀頃▽3世紀後半~4世紀前半▽6世紀後半~7世紀前半の3つの時代に分類できるという。

 今回見つかった破片や「炉」などについて、大久保教授は「屋島地域が長期間、古代の塩づくりの拠点だったことや弥生時代から飛鳥時代にかけて塩づくりの技術がどう変遷したかを知る重要な手掛かりになる」と話した。

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