元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報

(10完)「『歴史戦』やるなら被害者の証言も聞いてほしい」

「僕が産経との間を仲介するのも…」

植村 あのときは多分、記事を見ると金鍾大(キム・ジョンデ)さんという方が会長で、主に僕はその方と非常にね、男同士で酒飲んだりして。それはまあ、さっき言ったように、僕は遺族会も取材してたし、韓国挺身隊問題対策協議会の尹貞玉さんにもお会いして。あの、阿比留さん、尹貞玉さんにお会いしたことあります?

阿比留 尹貞玉さんはないですね。

植村 ああ、ぜひね、1回お会いされたらいい。

原川 それは例えば、植村さん経由で直接アクセスできればいいんですけれども、植村さん経由で産経新聞が取材を希望していると、それはどうですか。

植村 ああ、尹貞玉さん。それちょっと僕が、産経新聞との間を仲介するのもあれだろうから。それは自分でやられればいいと思うんだけど。まあ、ちょっとそれは僕が間に入ると不思議な感じがするんだけど、ただ、つまり、どういうことかと言ったら、いろんな人に取材をしておったということで、その一つとして遺族会の会長、それから梁順任さんにも取材した。それはだから、家族だからということではないんですよ。

原川 でも、家族が支援する裁判に関係…、その原告の一人の記事を新聞紙上に掲載することについて、詳しくはその人に聞いてくださいということでしたが、前川さんの文章によると、そのときの担当デスクが、もしそういうのだったら、もう…。

植村 まあ、だからその、これ、その前川さんと。

原川 (紙面に)載せなかったということを…。

植村 はいはい。

原川 言われていますけれども。

植村 当時の担当デスクというのは、社会部の担当デスクは僕が結婚してるのも知っているはずだしね。多分、だから社会部のデスクじゃないと思うんですよ。

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