首相、橋下氏の国政進出「可能性ある」 憲法改正に重ねて意欲

 安倍晋三首相は6日放送の読売テレビ番組で、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長の将来的な国政進出について「可能性はあるのではないか」と述べ、期待感を示した。番組は首相が4日に大阪を訪問した際に収録された。

 首相は、維新の党の分裂の動きを事前に察知していなかったとしつつ、「党の中で随分平和安全法制への考え方が違うなという感じはあった」と指摘。参院での安全保障関連法案の採決に向け、「維新は責任野党であることを明確にしてきたから、将来政権を担える政党として役割を果たしてほしい」と述べ、協力を求めた。

 また「憲法改正は悲願か」との質問には「イエス」と答え、重ねて意欲を示した。来年夏の参院選に合わせ衆院解散・総選挙を行う「ダブル選」の可能性に関し「解散は全く考えていない」と否定。自民党総裁選をめぐっては「8日が告示だから、何とも言いようがない」と述べるにとどめた。

 さらに、戦後70年の首相談話の発表後に内閣支持率が上がったことについて「正直言ってほっとした。支持率が上がるとは思っていなかった」と語った。

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