元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(9)

「捏造記者というと名誉棄損になると訴えたかった」

「息子の友達まで巻き込まれる事態になった」

阿比留「それは今回の…」

植村「他の記者たちはみんな」

阿比留「今回のインタビューでそれはやりますから」

植村「だけど、やってないじゃない、まだ」

阿比留「今回のインタビューで、と言ってますよね」

植村「今回って、今日じゃなくて?」

阿比留「今日ので」

植村「だから、被害状況、聞いてないじゃない。僕の娘のこと」

阿比留「あ、今まさにお話になっている」

植村「今、話してるんだけど、(産経新聞が事前に植村氏に送った)クエスチョン(質問項目)に入ってなかったじゃない。だから、そんなことも産経新聞も書いてほしいんだ。つまり、産経ってすごく影響力あるんだよ。だから、僕はじゃあ、そのデータも言うからお願いしたい。つまり、僕をバッシングしたりするのね。やりたい人は仕方がない。そういう意味では。だけれども、娘まで巻き込まないでほしい。そして息子まで。息子の(同じ植村姓の)友達まで巻き込まれる事態になった。だから、簡単に言うと、こんな事態を食い止めるために、裁判を起こしたんだ。

 つまり、この時代、この雰囲気。なぜなら、僕は(昨年)12月の、何日か忘れちゃったけど、今年1月号の文芸春秋に手記をすごく詳しく書いたんですよ。今日言っているようなことを。でも、その後もバッシングは続いているんだ。そして2月には、大学に『娘を殺す』という脅迫状が来たんだよ。そして警察が、パトロール、うちの娘が登下校の時には、パトカーが周辺警備するような状況なんだよ。やっぱりこれは許されないと思って、言論活動もしてます。いろいろ書いてます。インタビューにも応じている。で、ま、今回、最後にね、面談できてよかったんですけれども」

植村「しかしね、それだけではとどまらない。だから植村の、あるいは娘とか、あるいは植村が捏造記者ということを言うと名誉棄損になる、ということを社会に訴えたかった。だから(訴訟を)やった。つまり非常に激しい攻撃が北星学園大学にあり、警備費用が何千万円もかかっている。そういうふうな状況をとめるためにやったんです」

<詳報(10)に続く>

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