元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(9)

「捏造記者というと名誉棄損になると訴えたかった」

植村「一つはさっき言ったように、もう初期の段階で、朝日新聞は別に問題じゃないとしていた。かつてその頃、西岡さんも捏造とは言ってなかったんだよ。これが、なぜか97、8年頃かな、変わってきている。まあ、それにしても、新聞記者活動をやるにおいては、いろんな人にいろんなことを言われるけれどもね。今回、やっぱり大きいのは、それは手記にも書いたけれども、僕が朝日の外に出たときに、すっごい激しい攻撃がありましたよね。

 僕の娘は高校の2年生だった、去年。で、全く生まれてもない時に、おやじが書いた記事で激しいバッシングがあって、娘の顔写真までさらされて。自殺するまで追い込むしかない、ということまで書かれた。この時に僕はすごいショックを受けてね。もちろん、これは西岡さんが言ってるわけじゃ全然ないですよ。だけれども、社会的な雰囲気として、極めて異常なことが去年起きていた。それはちょっと分かると思うんだけど、朝日バッシング。家にさまざまな記者が来たり、張り込みされたり、まるで犯罪者のように書かれた。僕だけだったらまだ耐えられますよ、阿比留さん。

 でも、じゃあ、阿比留さん、考えてごらんなさい、阿比留さんが多分、あれだけバシンと極言されているさまざまなこと。それに対する意見の違う人っていると思いますよね。でも、その背後勢力が娘さんを脅迫したりしたらどう思う? 阿比留さん、これはきちっとコラムで書いてくださいよ。つまりね、植村を攻撃するのはいいと。おかしいと言えばいい。だけど娘を攻撃するのはおかしいじゃないといってくれないかな」

阿比留「それはね、記事でですね、私は、こういうことは絶対に許されないということは書きました」

植村「もうちょっと書いてよ、じゃ。被害の実態も伝えてよ」

会員限定記事会員サービス詳細