産経女子特区

リケジョ(下)その呼び方…性差別を助長する?

 大学の友人に誘われ受けたのが東芝だった。入社後、液晶材料の研究などに従事するが、優秀なメンバーに囲まれ、研究者としてやっていく自信を喪失、一時転職も考えた。

 29歳で結婚、30歳で長女を出産。10カ月の産休育休を経て働き方は大きく変わった。以前はできることは全てやろうと終電まで働いたりしていたが、復帰後は保育園に子供を迎えに行く時間までに仕事を終えるため、やる前に良く考えて優先順位をつけるようになった。

 千葉県に住む母親も毎週火曜に泊まりで手伝いに来てくれた。大学で研究を続ける夫も、中学2年の長女の朝食の準備を最近まで担当してくれた。  「裸眼3Dテレビの研究開発から量産化まで一緒に取り組んだ職場た事業部のメンバーは、母がいる火曜であれば遅い会議や出張ができることを理解し、スケジュールを融通してくれました」と振り返る。

 「チームで研究開発をしていて面白いのは、違う能力と多様な価値観を持つ人が議論する中で、気づきやアイデアが生まれ、1+1が2以上になることだ」という。

 不連続な変化を起こしたい企業は女性も外国人も増やしていくべきだ、というのが持論だ。ただし、全ての企業が女性を増やすべきだ、とも思っていないという。

 「従来のままの体制でやりたいという企業があってもいい。企業も自己責任です」

 【プロフィル】福島理恵子(ふくしま・りえこ) 東京都出身。平成7年東芝入社、世界初の専用眼鏡不要の3Dテレビ製品化の主要技術確立、全国発明表彰の21世紀発明賞など受賞多数。

編集後記 

 スポットライトが当たるリケジョ。国、産業界ともリケジョの数を増やし、科学技術、産業政策に活用しようとさまざまな施策を講じている。

 少々肩身が狭い文系の身としては、当のリケジョが実際にどう感じているか興味があるところだった。

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