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『古森義久がオバマ・習近平・朴槿恵・金正恩を斬る』 日本は戦後最大の危機に直面

『古森義久がオバマ・習近平・朴槿恵・金正恩を斬る』古森義久著(テーミス・1000円+税)
『古森義久がオバマ・習近平・朴槿恵・金正恩を斬る』古森義久著(テーミス・1000円+税)

 「日本の最大の敵は日本ではないか」--。ワシントンを拠点としてアメリカ、中国、韓国、北朝鮮の動きを分析し論評を加えてきた著者はこう疑問を呈する。

 集団的自衛権の行使容認に反対する朝日新聞を中心とした「戦争法案」「徴兵制がやってくる」などという批判は、目まぐるしく変わる世界情勢を無視した平和ボケ論でしかないことが、本書を読めばよくわかるはずだ。

 中国がかつてないほどの軍拡を続け、朝鮮半島では軍事的緊張が高まっている。一方で日本の安全保障を支えてきた同盟国アメリカの軍事力が急速に衰えている以上、日本は戦後最大の国家危機に直面していることは間違いない。

 安倍談話に対する米議会の本音、米中サイバー戦争の実態、無人機から宇宙兵器まで中国「新兵器」の分析、米国に届く核ミサイルを手にした金正恩の狂気、慰安婦問題の背後に控える中国や韓国系組織によるロビー&マネー活動の動きなど、日本のメディアが伝えない情報が満載だ。

 さらに「日本を貶(おとし)めた朝日新聞の大罪」「外務省の無策外交を叱る!」という章を設け、反日勢力をのさばらせた元凶についても鋭く斬り込んでいる。著者は外務省が進める「ジャパン・ハウス計画」についても批判。慰安婦問題や領土問題など、日本が世界に向けて発信すべき情報は山ほどあると主張する。

 国会前で「集団的自衛権はいらない!」とデモをするSEALDsの女子大生にも読んでもらいたい一冊だ。(古森義久著/テーミス・1000円+税)

 テーミス 月刊『THEMIS』編集長 水田克治