大阪W選

橋下氏も後押し…松井知事が再選出馬へ 後援会に伝える

松井一郎・大阪府知事
松井一郎・大阪府知事

 11月22日投開票の大阪府知事選挙で、現職の松井一郎府知事(51)=大阪維新の会幹事長=が再選を目指して出馬する意向を固め、一部の後援会関係者に伝えたことが5日、関係者への取材で分かった。知事選をめぐっては、5月の大阪都構想の住民投票で反対した自民党が独自候補の擁立を模索。松井氏は都構想への再挑戦を争点化する方針で、「維新」対「自民を中心とした非維新」の構図となる公算が大きい。

 関係者によると、松井氏は今月に入って、一部の後援会関係者に再選出馬の意向を伝えた。

 松井氏は平成15年に自民党から府議に初当選。22年に、当時の府知事だった橋下徹大阪市長とともに大阪維新を設立。橋下氏が代表、松井氏が幹事長を務め、二人三脚で大阪維新を牽引(けんいん)してきた。

 23年11月、大阪市長選にくら替え出馬した橋下氏の後継候補として、知事選に出馬し初当選。大阪維新の政治力を高めるとして、24年に設立した国政政党の旧日本維新の会で幹事長を、後継の維新の党で幹事長や顧問をそれぞれ務めたが、内紛をきっかけに今年8月、離党していた。

 再選出馬について、松井氏はこれまで「熟慮している」としていたが、橋下氏は8月6日の記者会見で「松井氏以外に人材はいないのではないか」と事実上の候補者指名を行い、大阪維新の国会議員や府議からも待望論が出ていた。大阪維新は知事選と同日実施の大阪市長選にも独自候補を擁立する方針。

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