経済インサイド

映画「未来シャッター」…「下町ボブスレー」の東京・蒲田のオヤジたちがまたも「壁」に挑む

下町ボブスレーの関係者も

 映画の舞台は大田区が中心。日本の玄関口である羽田空港と、都心を結ぶ東京モノレールも作品に登場しているが、通常のロケではなかなかあり得ないサービスがあった。例えば羽田空港国際線旅客ターミナルの場合、報道関連の中継でさえ一部エリアに限られているが、メーン部のロケが認可された。また、未来が設定なので、モノレールでは最新タイプの型を、通常走行の何倍もの頻度で走らせてくれた。高橋監督によると「交通機関の交渉は難しく、お金を積んでもなかなか対応してくれない」という。しかし、一連の対応は人と人との縁がつながって実現した。

 出演者も人の「和」に基づいて決まった。ネットワークの中心人物がマシニング加工や材料販売を手掛けるマテリアル(東京都大田区)の細貝淳一社長。下町ボブスレープロジェクトでも重要な役割を果たしている。

 細貝氏は二十数年前に現在の会社を立ち上げた。業績は右肩上がりを続け、現在の年商は10億円に迫ろうとしている。好業績の要因は丁寧な仕事と高度な技能だが、「設立当初から地域の人が支え、助けてくれた。自然と連携することの重要性が身につき、恩に応えていった」ことがベースにある。映画を通じて、その経験を伝えたいといった思いを込め、幅広いネットワークを駆使して人的支援を惜しまなかった。

会員限定記事会員サービス詳細