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戦前に松竹の撮影所があったため、映画の街として知られていた東京・蒲田(大田区)。国内有数の町工場が集積する場所としても知られるその地から、新しい映画「未来シャッター」が生み出された。大田区の町工場がスクラムを組んで国産マシンを開発し、冬季五輪を目指す「下町ボブスレー」など中小企業が主導になって進めるものづくり3大プロジェクトの仕掛け人たちがキャストとして出演。日本の中小企業が進むべき方向性を示唆する内容になっている。
イノベーションを起こせ
未来シャッターの「シャッター」は、現代人が抱えるさまざまな境界線上の壁を指す。この壁を乗り越えられないでいる3人の主人公が、地域の人たちとかかわりながら解決の糸口を探るのが映画のストーリーだ。
製作・プロデュースを行ったのはNPO法人(特定非営利活動法人)の「ワップフィルム」(東京都大田区)。拠点がある「キネマ通り商店街」は、昼間でもシャッターを下ろしたままの店舗が少なくない。その一角を改造し「キネマフューチャーセンター」とし活動を続けている。