ほとんどの刑務所ですでにスプーンを貸与するようになっている。帯広刑務所でも指摘を受け、昨年末から紙製のスプーンを支給することになった。矯正局幹部は「金属やプラスチックのスプーンは安全面から渡せない。紙製なら予算がつけば大丈夫です」と話す。
「そんなにまずくない」と矯正局員
「カレーが水っぽい。かたくり粉を入れるなどして水っぽさをなくすよう配慮されたい」と指摘されたのは、福井刑務所。刑務所側は「かたくり粉を入れて濃度の調整を行っている」と回答した。矯正局幹部は「刑務所の食事は必ず職員が試食します。私も試食したことがありますが、一般の食堂と比べてもまずくないですよ。その人の好みにもよるかもしれませんが…」と説明。試食したことがある視察委員経験者も「そんなにまずくなかった」と口をそろえた。
このほか、「配食が不平等」(富山刑務所)、「冬の食事が冷えている」(前橋刑務所)、「ケチャップを購入させてほしい」、(神戸拘置所)、「高齢者がオレンジの皮をむけない」(栃木刑務所)など食事に関する意見は枚挙にいとまがない。