浪速風

空は晴れてもきな臭い

梅原龍三郎の代表作「北京秋天」は1942年の作品で、画面の上半分に「何だか音楽を聴いているような空」が描かれている。以来、北京の秋といえば、爽やかな青空が目に浮かぶ。「抗日戦争勝利70年」記念の軍事パレードが行われた今日も晴れた。もっとも演出された「北京秋天」かもしれないが。

▶最近は微小粒子状物質(PM2・5)によるスモッグでかすむイメージが定着している。ところが、先月の世界陸上では連日の澄んだ青空だった。スモッグの原因となる工場の操業を一部停止させ、交通量を半減させるためナンバープレートの末尾が奇数か偶数かによる車両規制を実施した。

▶2008年北京五輪の開会式では、雨雲にロケット弾を発射して事前に雨を降らせる人工消雨作戦を行ったという。2022年の冬季五輪では逆に人工雪を考えているらしい。共産党一党独裁の中国でなければできない荒業だろう。青空でも爽やかさより、きな臭さを感じる。