元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報

(5)「金学順さんに会ったのは、弁護士聞き取りの同席の時だけ」

阿比留 で、(前川氏が)知っていたらと尋ねると(担当デスクから)即座に原稿は使わなかったとの答えが返ってきた、と。それもちょっと違うという感じですか。

植村 うん、もちろんね(違う)。

原川 この8月19日の(太平洋戦争犠牲者遺族会の元慰安婦女性が日本政府を相手取った訴訟を準備しているという)記事を書くために、平成3年の8月11日の(『元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口を開く』という)記事を書かれて、12日には確か1回、日本に戻られて、それでまたソウルに…。

植村 そうそう。おお、すごいなあ。僕の動き表をつくっているの? いいなあ。ちょっとコピーさせてよ。取り調べだなあ、原川記者(笑)。

原川 いやいや、時系列で見た方が分かりやすいと思いまして。それであのー、この19日の記事を書くにあたって何日かソウルに滞在されて…。

植村 いやいや、これは僕はよう分からんけど…、あの、まさか、取り調べとは思わなかったから。

原川 いやいや。

植村 原川さんまた別途きて、手帳があるんで、残っているんだけど、僕の記憶では要するに弁護団が入っているときに取材している記事です。

原川 細かい日にちまで、そこまではうかがわないんですけども、要はこの1回日本に戻られてまたソウルに行って…。

植村 それはなぜかと言ったら。

原川 で、その時に、金学順さんに取材は申し込まれなかったんですか。

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