浪速風

責任者出てこい!

東京五輪エンブレムに関する記者会見で説明する佐野研二郎氏=東京都港区
東京五輪エンブレムに関する記者会見で説明する佐野研二郎氏=東京都港区

有名なジョークがある。商品が世に流通するまでには次の段階がある。ヨーロッパで基礎研究を行い、アメリカが実用化し、日本が改良してブランド化し、中国がコピーを大量生産する-。「学ぶ」は「まねぶ」が転じたとされ、まねをしても元のものよりいいものを作るのが日本人の真骨頂だった。

▶だから模倣をすべて否定するつもりはないし、もちろん独創的な発明も多い。だが、これはいただけない。ベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘されていた2020年東京五輪の公式エンブレムが白紙撤回された。佐野研二郎さんのデザインに、他にも次々と盗用疑惑が持ち上がって、追いつめられた感がする。

▶なぜもっと早く、取り下げなかったのだろう。「問題はない」と突っぱね続けた組織委員会の対応にも首を傾げる。世界中が監視しているようなネット時代に、危機管理の意識が甘すぎる。この1カ月で東京五輪も、日本のイメージも傷ついた。責任の所在を問いたい。