外国人消防団が発足 通訳で避難サポート 滋賀・草津

辞令を交付される新入団員ら=9月1日、草津市役所(和野康宏撮影)
辞令を交付される新入団員ら=9月1日、草津市役所(和野康宏撮影)

 外国人だけで構成する消防団が滋賀県草津市に誕生し、「防災の日」の1日、市役所で任命式が開かれた。団員らは今後、市内に住む外国人向けに、平時には防災意識を高める活動を、災害時には避難所への誘導や避難生活上のサポートなどを手がける。日本消防協会によると、外国人だけの消防団は過去に例がないという。

 立命館大びわこ・くさつキャンパスなどがある同市には、留学生を中心に約2千人の外国人が住む。しかし、中には日本語が全く分からない人たちもおり、災害時には避難誘導や避難所暮らしなどの際に支障をきたす恐れがある。

 そこで市は今年5月、同大学や国際交流団体などを通じて日本語が堪能な留学生らに、消防団への加入を呼びかけた。これに、中国やベトナム、韓国からの留学生や社会人の男女計9人(21~37歳)が応じた。

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