新潟県技術委に規制庁出席 福島事故分析に異議相次ぐ

 東京電力柏崎刈羽原子力発電所の安全管理のため福島第1原発事故の検証を進めている県技術委員会は31日、会合を開き、原子力規制委員会の事務局を務める原子力規制庁が出席した。会合では、昨年10月に規制委がまとめた津波による電源喪失を指摘する事故分析報告書に異論が相次ぎ、規制委に対し、ソフト・ハードの両面から福島原発の事故原因の分析をさらに深めるよう求めた。

 規制委の分析報告書は、1号機の非常用交流電源系統が喪失したのは「津波による浸水」と結論付けた。

 県技術委は、報告書の根拠や分析態勢を疑問視、地震による重要機器への影響の有無を調べるため、同庁に出席を求めた。同庁の出席は平成25年9月以来で安全規制管理官付管理官補佐の村田真一氏ら3人が参加した。

 技術委のメンバーからは「原子炉を冷やす非常用復水器(IC)の操作が適切なら連鎖的な事故を防げた」「1号機建屋4階で起きた出水は燃料貯蔵プールの水があふれ出たものという見解はおかしい」「原因が技術的な面だけに限られており、認識が甘い」などの異議が相次いだ。

 これを受けて座長の中島健・京大教授は、技術委の意見を集約して規制庁に提言する方針を示した。

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