特化する防災グッズ 「1人に1つ」の備えを

特化する防災グッズ 「1人に1つ」の備えを
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 1日は防災の日。ここ数年、防災用品は「1人に1つ」という考えが広まってきた。東日本大震災で帰宅困難者が大勢出たことを受け、勤務先からやむを得ず徒歩帰宅をする場合を想定したグッズや、会社にとどまる場合に安心して一夜を過ごせるように配慮した防災用品に注目が集まっている。(中井なつみ)

帰宅困難者を支援

 「まさか電車が全て止まるとは思ってもいなかった」。東京都新宿区の会社に勤める男性(31)は、東日本大震災の発生時、練馬区の自宅まで約5時間かけて徒歩で帰宅した。「足はまめだらけになった。日頃の準備不足を痛感した」と振り返る。

 内閣府の推計によると、東日本大震災の発生時、こうした「帰宅困難者」は首都圏だけで約515万人。東京都では平成25年に「帰宅困難者対策条例」を施行。災害時の一斉帰宅の抑制などを呼びかけるが、家族の安否が不明な場合など、やむを得ず帰宅するケースもあり得る。震災直後は二次災害などの危険が伴うため、帰宅支援に特化した防災グッズも増えている。

 事務、文具用品のコクヨS&T(大阪市)は、食料や水のほか、靴擦れ防止シートやレインコートなどを入れた「帰宅支援セット」を19年から企業向けに販売。東日本大震災以降は導入する企業が増え、売り上げは約2倍になった。

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