東京・池袋の繁華街でデニムのショートパンツをはいて歩いていた女性(34)は、前ポケットの裏地が裾から見えるほどの短さ。「脚が短いので少しでも長く見せたくて」と話す。姉妹で買い物に来ていた、墨田区の専門学校生(20)は黒のデニムのショートパンツ。「歩きやすいし、暑いからちょうどいい」
お尻と太ももの境目が見えそうなショートパンツをはいていた東京都昭島市の高校2年生(16)は「この長さならぎりぎり大丈夫かなと思う」と話す。
「デニムのショートパンツは、活発なイメージがある米国の西海岸スタイルの定番。海外セレブが掲載される雑誌などによく登場します」と話すのは、10~30代前半の女性読者が多い、インターネットのファッションメディア「Ciel(シエル)」の林千賀子編集長(26)。「隠すよりも、出したほうが脚が長く見えるし、きれいな脚でいようとモチベーションも上がるのでは」と分析する。
女性たちは、セクシーさを売りにしたり、男性目線を意識したりして脚を出しているわけではなく、健康的なさわやかさをアピールしたいようだ。(村島有紀)