元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(3)

「時代状況を分かってほしいんだ、阿比留さん!」

植村「テープを聞きながらというか、先に解説してもらってテープを聞かせてもらったんだと思いますけど。同時にやると、だって二重の言葉になって、聞き取れないでしょ。だから要するに、何かテープだけで書いたとか、よく、たぶん言われるんですけれども、テープだけじゃなくて、当然、調査団体の調査結果というのは聞いているじゃないですか。それはここの部分ですよ。原川さん、ちょっと見てください。『尹代表らによると』というのがあるでしょ? ここは要するにテープじゃなくて尹代表の情報でありますよね。だからほら、僕らの取材ってそうじゃないですか。テープ一つ聞いて勝手に書けとかいって調査団体は言わないよね。ということ」

「最初から『チョンシンデ(挺身隊)のハルモニ』」

阿比留「うーん。それでですね、そのテープの中には、西岡(力・東京基督教大教授)さんがよく指摘していることでもあるんですが、挺身隊の名で連行されたという、『挺身隊』という名前は出てきているんですか」

植村「それは、阿比留さん、1月9日(の提訴後の記者会見時)に聞かれた(質問)ですよね」

阿比留「ええ」

植村「だからまあ同じ答えです。それはやっぱり、あの、定かじゃないですね。で、なぜ定かじゃないかと言ったら、当時、あの、もうこれ、何回も言いますけど、韓国では女子挺身隊とか挺身隊がイコール慰安婦だったんで、僕も尹貞玉さんの取材をするときに、チョンシンデ(挺身隊)のハルモニというわけですけどねえ。チョンシンデハルモニの取材をするということで。向こうもチョンシンデのハルモニが証言したということでやっているわけだから、当然最初からもう、まあ慰安婦という言葉じゃなくて、チョンシンデのハルモニの話だということでずっと聞いていたから、所与のものと言いますか、もう前提というか、そういうこともあるし、当時、韓国では尹貞玉さんの取材をした人たちは皆、資料集の中にも書きましたけど、3ページね。もう、いろんな形で、当時使っていたわけですよね。挺身隊。だから尹貞玉さんの話を聞けば、だいたいそういうふうに書いていた。だから…」