「友達とあそぶ」に飢える子供たち…NPOが調査した現代っ子の本音

放課後NPOアフタースクールが運営する東京都中野区の新渡戸文化アフタースクール。2011年4月に開校した。
放課後NPOアフタースクールが運営する東京都中野区の新渡戸文化アフタースクール。2011年4月に開校した。

 子供たちの願いは「何をしたいか」ではなく「誰としたいか」-。全国の小学生に、放課後や夏休みに「何をしたいか」と聞いたところ、4人に1人が「友達と」「みんなで」という言葉を最も多く回答していたことがNPO法人の調査でわかった。同法人は、背景に「親と過ごす時間が増え、友達同士の時間が少なくなっている」と指摘し、「学校開放」など対策を促している。

 調査は子供たちの放課後の活動を支援する「放課後NPOアフタースクール」(東京都港区)が昨年6月~今年5月、全国の児童約1000人を対象に実施。計1029人が回答した。「放課後などにやりたいこと」として、最も人気があったのはサッカーで86人。2位ドッジボール(65人)、3位鬼ごっこ(50人)など4位まで外遊びが占め、「やりたいことがない」が5位、ゲームは6位で、塾は一票もなかった。

 一方、質問にはあげていなかったものの、回答中で目立ったのは「何を」するかではなく「誰と」するかという希望。4人に1人が「『友達と』海に行きたい」「『クラスみんなで』思い切り遊びたい」など、「誰」の部分を明確に回答し、中でも「友達と」が圧倒的に多かったという。

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