【シンガポール=吉村英輝】タイの首都バンコクの繁華街で今月17日に起きた爆弾テロで、タイ警察が逮捕した容疑者の男が所有するトルコの携帯電話が現場近くで爆発の前後に使われていたことが30日、分かった。地元メディアが捜査関係者の話として伝えた。
捜査当局は、爆弾テロ現場となったヒンズー教のほこら周辺で当時、トルコの携帯電話3台が使用されていたことを突き止めた。男が現場に爆弾入りのリュックを置いた人物かは不明だが、当局はテロへの関与を裏付ける証拠とみている。
警察などは29日、この携帯電話の発信記録などを手がかりにバンコク東部のアパートを捜索。男は仲間と今年7月から5つの部屋に分かれて滞在していたもようだが、4部屋には誰もおらず、1部屋で男を見つけた。部屋の中にあった鉄管やベアリングは、17日のテロと、翌18日にチャオプラヤ川の桟橋での爆発で使われた爆弾の材料と同種だったという。