東京五輪へ 夢膨らむ女性拳士(2) 清水希容さん(関大空手道部所属)

中学2年で「はまなす杯全国中学生空手道選抜大会」に出場したときの清水さん。中学時代は全国の頂点には立てなかった=2008年3月、北海道(本人提供)
中学2年で「はまなす杯全国中学生空手道選抜大会」に出場したときの清水さん。中学時代は全国の頂点には立てなかった=2008年3月、北海道(本人提供)

小学3年のとき、道場の先輩の「形」にあこがれた。

 --空手を始めたきっかけは

 清水 1つ上の兄の影響で始めたんです。小学3年のときに今の道場に見学に行って「私もやりたい」って。

 --道場には女の子もいっぱいいたんですか

 清水 そうですね、私の道場は「形」の選手が多いんですけど、女子の先輩が形をやっているのを見て、かっこいいなと思ったのは覚えてます。

 --他のスポーツはしてなかったんですか

 清水 小学1年のときに体操教室に1年ほど通ったぐらいで、あとはずっと空手道をやってきました。

 --空手の中であこがれの選手はいたんですか

 清水 道場の先輩たちにあこがれ、ずっと背中を追ってやってきました。引退された宇佐美里香先輩が世界大会に出たときに、全身から気持ちを出して形を打っていて、言葉じゃなくても伝わってくるものを感じたんです。私もその舞台に立ちたい思いが強くなって、世界を目指すようになりました。

 --母校である東大阪大敬愛高は今は女子陸上部が有名ですが、空手も強豪だったんですか

 清水 私が道場であこがれていた先輩が敬愛に通っていたので、私も追っかけていった感じです。もともとすごく強い高校で、常に全国制覇していた時期もあるんです。

 --高校3年で初めてインターハイで優勝しましたね。それまで成績はどうだったんですか

 清水 小学生のころは全国大会があることを知らなくて、中学になって初めて知ったんです。ただ、同級生とのレベル差を感じて、それまでは習い事として楽しく空手をやっていたんですけど、勝ちたいという思いがあり、そこから強くなりました。

会員限定記事会員サービス詳細