元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報

(1)「阿比留さんだからと逃げることはない」

植村 可能性があるということで、個人の、まあ売春婦みたいな、可能性があるということでそういうのを書く必要があるんでしょうか。

阿比留 あのー、その人のですね、どういう立場でどういうふうな暮らしをしていたかということはやはり必要だと思いますね。

植村 ああそうですか。(言いたいことは)分かりました。じゃあ産経新聞は、親から売られたというのを当時、書かれていたんでしたっけ。

原川 キーセンについては、当時の訴訟、1991(平成3)年12月6日の訴訟を受けての記事などでは、当時は特に金学順さんだけにスポットをあてた記事ではなくて、訴訟全体を書いているものですから、そういうくだりはありませんね。

植村 個人の来歴を、もし仮に阿比留さんが必要だと思えば、当時、産経新聞は書くべきだったんですかね。

阿比留 それは、しかしその例えば、植村さんがご自身が書かれた記事は匿名ではあるけども、個人にスポットをあてた記事ですよね? 個人にスポットをあてた記事であれば、私は産経が、過去の記事全部をチェックできているわけじゃないので分かりませんけれども、書いた方が正確であろうと思います。

植村 なるほどね。書いた方が正確だったと。分かりました。それはまあ、あの、意見ですね。それからもう一つ。強制連行の被害者という書きぶりだったと。これもたぶん後で上がってくると思うんですけど、やっぱりアジェンダ設定で聞いておいた方がいいと思うんですけど。これはどういうふうに。

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