五輪エンブレム問題

「原案は違ったもの」「発想、思想、造形からすべて違う」…劇場ロゴとの類似性を否定 組織委が選考経過を説明

 2020年東京五輪のエンブレムがベルギーの劇場ロゴと似ていると指摘されている問題で、大会組織委は28日、改めて選考経過を説明した。他の商標との類似を避けるため、原案を修正した上で発表されたとし「発想は全く違う」との認識を示し、類似性を否定した。

 エンブレムは昨年11月、104点の応募作品の中から投票で4点まで絞り込んで、最後は審査委員8人の議論を経て、佐野研二郎氏の原案に決定したという。審査の過程では、デザイナーの名前は一切伏せられていたとしている。

 施設からグッズ、インターネット関連への展開力なども備えることが条件としており、審査委員代表を務めたグラフィックデザイナーの永井一正氏は「展開力や拡張力が求められるエンブレム。佐野氏のものはすべて満たしていた」と説明した。

 ただ、大会組織委によると、佐野氏の原案は、東京の頭文字の「T」を強調したもので、エンブレムの右下の部分はなく、ベルギーの劇場頭文字「L」を想起させるロゴとは似ていなかったという。

 その後、商標登録したところ、若干の類似性があるものがあり、佐野氏が修正を加え、最終的に右下の部分を付けたデザインになったとしている。ベルギーのロゴは商標登録されていない。

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