拉致再調査

「拉致より憲法」 参院委で和田氏「家族の心踏みにじる」 秋田

 秋田市で4日に行われた北朝鮮による拉致被害者家族会の街頭活動中、隣で活動していた安全保障関連法案に反対する社民党系組織のメンバーが「拉致より憲法だ」と発言した問題が国会で取り上げられた。

 19日の参院平和安全法制特別委員会で、次世代の党の和田政宗氏(宮城選挙区)は「拉致被害者家族の心を踏みにじるような行為」と産経新聞の報道を紹介した上で、「家族から直接、話を聞き、怒りを覚えるとともに情けなくなった。北朝鮮の犯罪によって家族を奪われた方々の心の痛みを考えれば、口が裂けても言えないはずだ」などと述べた。

 その上で、安保関連法で自衛隊は拉致被害者を救出できないのかと質問。岸田文雄外相は「領域国(相手国)の同意がなければ活動できない」と答弁したが、「拉致より憲法」発言にはコメントしなかった。

 社民党の福島瑞穂氏は、このやり取りの直前に退席し、直後に戻った。

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