1泊2日「漢方ツアー」奈良県と奈良交通が連携、企画

 漢方と温泉で健康に!漢方薬の産業化など新たなビジネスモデルの構築に力を入れる県が奈良交通(奈良市)と連携し、県内の漢方ゆかりの地をめぐるバスツアーを企画、11月に運行することが分かった。担当者は「漢方だけでなく、温泉や紅葉狩りも楽しめるツアー内容となっている。心も体もリフレッシュしてほしい」とPRしている。

 日本書紀に「推古天皇が薬狩りをした」という記述があるなど、古代から薬用植物の栽培が盛んだった奈良。ツアーは奈良と薬、漢方のかかわりを県内外にさらにアピールしようと計画された。ゆくゆくは旅行会社に漢方と県内の観光地を組み合わせた独自ツアーを開催してもらうのが狙いだ。

 県産業政策課によると、ツアーは11月12、13日の1泊2日を予定し、価格は1人2万2千円ぐらいからを想定。御所市の薬草園など漢方ゆかりの場所を訪れるほか、薬膳料理も味わう。漢方の原料となる生薬「大和トウキ」の葉を使ったバスソルト体験や紅葉狩りも楽しみ、宿泊は天川村の洞川温泉旅館を予定している。

 県はこれまで、漢方薬の産業化に向けた先進的な取り組みを進めてきた。

 県産業振興総合センター(奈良市)では大和トウキの葉を食材に活用したレシピを開発、紹介し、県内企業の商品化を後押し。7月に奈良市内で行われた県の漢方産業化推進イベントでは、県内企業が作った大和トウキの葉を入れた調味料やケーキ、ドレッシング、化粧品などが並んだ。

 ただ、担当者は「漢方と県のつながりはまだまだ認知されていない」と分析。「ツアーという形で、楽しんでもらいながら浸透してほしい。今後は漢方を切り口に、例えば『食』などテーマを絞ったツアーが出てくれば」と期待している。

 ツアーの募集開始は9月3日からで、奈良交通総合予約センター((電)0742・22・5110)で受け付ける。詳しい問い合わせは県産業政策課(電)0742・27・8814。

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