【経済インサイド】霞が関で起きた第2のドローン事件 「飛ばしたいのに飛ばせない…」経産省が子供向けイベントで大失態(2/4ページ) - 産経ニュース

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霞が関で起きた第2のドローン事件 「飛ばしたいのに飛ばせない…」経産省が子供向けイベントで大失態

 焦る担当者は迅速に決断した。「動かないので、イベントは中止です」。期待していた子供たちのガックリした表情は難なく想像できるであろう。目玉イベントとして取材に来ていたカメラマンの顔から冷や汗がしたたる。「ニュースで流す画がないぞ…」。

 だが、流石は経産省。室内でも飛ばせる小型ドローンの飛行体験会も用意していたのだ。屋外では飛ばせなかったが、少しばかりグレードダウンした室内飛行体験会に子供たちを誘い、とりあえずは事なきを得た形でイベントを進行。集まった報道陣も「何とか画にはありつけた」と、一様に胸をなで下ろした。

霞が関周辺はすでに「飛行禁止区域」

 ここで来場していた子供たちも抱いであろう大きな疑問がある。「なぜドローンは飛ばなかったのか」。ただ、その答えはすぐに判明することになる。

 この日、経産省が用意したドローンは、4月に首相官邸屋上で発見された機種と同型のドローン大手「DJI」製のものだった。

 実はDJI製のドローンは衛星利用測位システム(GPS)が使われており、飛行禁止区域に指定されている空港周辺などでは離陸できないようになっている。同社は首相官邸での事件を受け、首相官邸と皇居周辺を飛行禁止区域として新たに追加設定し、これらの半径1キロ以内では離陸できない仕様に変更していたのだ。このことで経産省のある霞が関周辺も飛行禁止区域に該当してしまったのである。