日本の物資補給機「こうのとり」5号機が25日未明、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。同日中にも結合部の扉を開き、飛行士が入室して積み荷をISSに運び入れる予定。
こうのとりは24日夜、高度約400キロの軌道を回るISSに到着。長期滞在中の油井亀美也さん(45)がロボットアームでつかんだ。ISSへ引き寄せられた後、金具で固定。電源や通信の接続を確認し、25日午前2時28分にドッキング作業を完了した。
ISSへの物資補給機は昨年以降、米国とロシアが打ち上げに相次ぎ失敗しており、こうのとりへの期待が国際的に高まっていた。こうのとりのドッキング成功は5回連続となり、信頼性の高さを世界に示した。
油井さんは24日夜、ツイッターで「こうのとり、無事に届きましたよ! 人生の中で最も日の丸を誇らしく思った日です!」と喜びを表現した。
こうのとりの管制はJAXA筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で実施。米航空宇宙局(NASA)では宇宙飛行士の若田光一さん