きっかけは妻からの告白
捜査関係者などによると、小番容疑者は2年ほど前から慶大法科大学院に通い始めた。妻とは同じ法曹を目指す仲間として意気投合し、入学からほどなくして結婚。一時は仲むつまじく暮らしていたが、妻と男性との仲を怪しんだ小番容疑者が妻を問い詰めると、妻は「男性弁護士から酒を飲まされ、性行為を強要された」と打ち明けたという。
これが事実であれば、男性は妻に対し、準強姦にあたる行為をしたとみられるが、捜査関係者は「これまで当事者から警察への相談歴はないようだ」と話す。
同級生から「人一倍正義感が強かった」とされる小番容疑者。当時、所属していた都内のボクシングジムのサイトには、ファイティングポーズを取る小番容疑者の画像とともに、プロフィルが示されていた。
「目標・夢」の欄には「法曹」と記し、「好きなボクサー」には「蝶のように舞い、蜂のように刺す」というプレースタイルで世界的に知られたモハメド・アリの名をあげていた。
男女の交際トラブルに端を発したとみられる今回の事件。小番容疑者は犯行直後、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で友人らにこんなメッセージを送っていたという。