衝撃事件の核心

局部を園芸バサミで切断された弁護士 「機能」は回復するのか? 容疑者は元プロボクサーで慶応大院生 法曹界を目指していたのに…

事件現場となった弁護士事務所が入るオフィスビル=東京都港区虎ノ門
事件現場となった弁護士事務所が入るオフィスビル=東京都港区虎ノ門

妻を乱暴されたと思い込んだ男は、相手の男性の局部に無慈悲な私刑を下した。東京都港区で男性の局部をハサミで切り取ったとして、傷害容疑で、小番一騎(こつがいいっき)容疑者(25)=中野区上高田=が逮捕された。小番容疑者は、元プロボクサー、現在は慶応大法科大学院生という異色の経歴の持ち主。法曹界を目指して勉学に励む真面目な学生との評判だった。想像するにも痛々しい事件。男性の「被害回復」は可能なのだろうか。

園芸用バサミで…ばっさり

「うわー!」

お盆まっただ中の8月13日午前7時半ごろ。東京都港区虎ノ門のビルから男性弁護士(42)の悲鳴が響き渡った。この10分ほど前、小番容疑者が、20代の妻と連れだって事務所を訪れていた。

「妻が、お前に乱暴されたと言っている」。小番容疑者は男性にこんな内容の話を向けた。

妻はこの事務所で事務員として働いていた。あいまいな返答を繰り返す男性に、小番容疑者は逆上。顔を数回殴って意識をもうろうとさせたうえ、妻の目前でズボンを脱がし、持参した園芸用バサミで局部を切り取った。

男性の悲鳴を聞いたビルのスタッフが110番通報。警視庁赤坂署員が、血だらけで倒れる男性を発見し、近くにいた小番容疑者の身柄を確保した。

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